街頭で「アンケートにご協力下さい」などと声をかけ、半ば強引に商品の契約をさせるキャッチセールスは、悪徳商法の定番です。
しかし、この憎むべき手口は心理テクニックを巧みに利用している部分があります。
それも「女性に声をかけてその気にさせる」意味においては、ナンパに活用できそうなテクニックが含まれています。
キャッチセールスの基本はまず、狙いをつけた相手に声をかける際、ソフトな口調と親しげな素振りで接近し、外見をほめるなどで親近感を持たせるそうです。
そして、自分の話に説得力を高めるためにも、滑らかな語り口と自信に満ちた態度で接するようにしているそうです。
次に、相手が興味を持つ事柄を素早く察知し、巧みのその話題を持ち出すことで会話を盛り上げます。
この時、相手の視線を捉えてなるべく真っすぐ、目を力強く合わせるようにするそうです。
こうすることで「信用できる人間だ」という印象を相手に植え付けることができ、また、話をする際には手をオーバーに動かします。
大きなジェスチャーは話を分かりやすくする上、説得力が増す効果が期待できるのです。
その後は相手の様子をうかがいつつ距離を狭めていき、最終的に50cm以内まで近づきます。
その状態で会話を続けると、より親密度が増すとされているからです。
合わせて、相手を道端に少しずつ誘導し、2人だけの狭い空間を作るのも必須のテクニック。
雑踏とは少し離れたプライベートスペースを作られると、同じ空間にいる相手の話にもつい応じやすくなってしまうのです。
そして、頃合いを見計らって、相手が嫌がらない程度のボディタッチ。
親しみを演出しつつ、警戒心を巧みに解いていくのです。
いかがでしょうか。
キャッチセールスにおける一連の流れには、ナンパにおいても役立ちそうなテクニックが隠されている、といえるはずです。
ただし、迷惑防止条例などでナンパの禁止を定めている場所もありますから、くれぐれもご注意下さい。