ゲイリーは妻であるフランとのえっちを求めてはいませんでした。
ただ、彼女に愛されているのだという気持ちが、その実感が欲しかったのです。
彼自身はそれに気付かなかったし本当に欲しいと思っていても求め方すら知らなかったのです。
彼の本心を聞いて、フランは安心しました。
「私が..あなたの気持ちを理解していたらよかったのにね」彼女は彼を抱きしめてそう言ったのです。
「様子がおかしいとは思っていたの。きっと私に何か伝えたいんだって思ったの」
二人は、アドバイスを実行する為に共に頑張ると言ってくれました。
そして一ヶ月が過ぎた頃、再び女性心理学者のところへ経過報告をしにやってきたのです。
・「あれから、うまくいくようになったんです」妻のフランは言いました。
「夫が帰宅してきても、緊張したムードがある時は、二人で横になるという時間を設けるんです」
「そうして、彼の苛立ちや不安な事、心配事なんかを取り除いてあげるの」
「彼が私を求めようとした時、気持ちが無いってわかってアドバイスを思い出させたわ」
「すると、彼は私を抱きしめて自分が抱えている気持ちを話してくれるようになったんです」
「いつもうまくいくわけではないけど、気持ちを吐き出した彼は心も体も落ち着くようなんです」
「お互いがお互いの存在を感じたくて欲しくなってしまう。でもそれは現実逃避ではないの」
・「実は、前よりも彼女と愛し合う回数が増えてきているんです」ゲイリーは笑って言いました。
「自分の意思と関係なくえっちを求める時に感じていることを考える事は簡単ではないんです」
「けれど、それを考えようとするたび自分自身の考えや気持ちを話すと楽になっていきます」
「そして、何より彼女が私の気持ちをきちんと理解してくれるんです」
もし彼氏がえっちを求めても何かを吐き出したいだけで何か気になることがあるかもしれません。
そんな風に思ってしまうときは、その気持ちを彼氏に言ってもらうようにしてください。
良くない言葉掛け…「気になる事があるのは知っているの。悩み事をいうまではさわらないでいて」
良い言葉掛け…「一緒に横になりましょう。そばに感じたいから少しの間ぎゅっと抱きしめていて」
彼が気持ちを打ち明けるきっかけ作りとして、こう思っているだろうという事を言ってみましょう。
「この数日間、仕事の事で頭が精一杯だったのね」
「特別な企画は大変なのは知っていたわ。それを引き受けたあなたは私の誇りよ、わかってね」
「臨時的な請求書の件で、頭を悩ませてるのはわかってる。こういった出費はとても怖いから」
声掛けに慣れていけば、次の2点を言えば夫が抱えている気持ちに気付かせられるはずです。
☆あなた自身が、彼の気持ちをきちんとわかっているということ
☆もし彼が何かの弱音を吐き出したとしても、その事で敗者であると認めたりしないということ
彼女や妻である貴女が助ける事で男性が本心を話せるようになれば、より深い絆となるでしょう。
そして、えっちもそれまでよりも夢中になって熱くなるはずです。