・「私はじゅうぶんと言えるほど彼に尽くしている、そして彼は私のことを愛してくれるの」
「けれど不安なのは、私が尽くすのをやめたとしても、彼は自分を愛してくれるのかという事なの」
・「今までの相手には彼に愛されるよりももっと彼のことをたくさん愛してきました」
「私が彼に尽くすのと同じくらい私のことを愛して尽くしてくれる人を見つけるのが夢なんです」
「だけど、そんな理想どおりの男性がこの世の中にいるなんて考えられないのよ」
・「自分の旦那様と仲良くしていくのを途絶えないようにしているのは私自身なのかもしれないの」
「私が夫と一緒に頑張ろうとしないと、彼自身が迷ってしまうからそこで結婚生活が終わるからよ」
貴女もこうした意見を持つ女性達のように相手以上に愛情を与えていると思った事はありませんか。
自分自身が相手を愛するように、相手からも愛されてみたいと、心の中で思っていないでしょうか。
今回は男性へ見せる女性の大きな過ちである愛されるより愛してしまう事について話していきます。
<「ある人」のもつ心を手に入れる為に彼女はある方法を用いました>
昔ある女の子がいて、その子はおとぎ話がとても好きでいつもその内容に夢中で憧れていました。
大きくなったらおとぎ話のような人が現れるまで探すんだと決めていました。
早く探したほうがいいと感じた少女が見つけた理想の男性は、自分の父親だったのです。
ほとんどの少女が思っていたように、彼女も自分の父親にマイナス点などないと信じていました。
しかし、ある日突然父親は自分の荷物をまとめると、家から出ていくという事を少女に言いました。
「お前のことをとても愛しているよ。けれどお母さんと一緒に暮らすことが出来なくなったんだ」
その言葉を聞いた途端少女は自分の部屋へ走って行きベッドへ体を投げ出し泣いてしまいました。
「何で?どうしてお父さんは私のことを置いていくことが出来るの?」彼女は心でそう叫んだのです。
「私の事を心から愛しているなら出ていくなんて言わないわ。お父さんは私の事可愛くないの?」
この時少女は、父親をたくさん愛そう、帰ってきてもらう為に誰よりも可愛くなろうと決意しました。
彼女は魅力的な女性になる為、父親を幸せにする為にどうすればいいのかを考え始めました。
学校で常に上位の成績となるオールAを取り、演劇を学んでオーディションにも挑戦しました。
読書をしたり、父親がどれだけ素晴らしく思っているのかを証明したいと、とにかく懸命でした。
少女は父親と会った時彼の話す言葉に真剣に耳を傾け、笑う所で笑い怖い所では怖がりました。
「パパはね、誰よりも賢くてとても素敵よ」と言い、彼の言葉に反論したりけなす事もしませんでした。
父親は戻ってきませんでしたが、彼自身も娘である少女の事を愛していてお気に入りでした。
そして少女に「お前はね、世界中の誰よりもとても優しい心をもつ娘なんだよ」と語りかけました。
これを聞いて、少女は自分の考えていた事はきちんと上手くいったのだと感じていました。
これで、自分の理想とする本当の王子様がいつ目の前に現れても大丈夫だと感じていました。