定年後、一人で行動できないため、活動的な妻にどこへでもひっついて行く「濡れ落ち葉族」という言葉が、かつて流行しました。
男性は年齢とともに元気をなくし、女性はおばさんになるほどパワフルになるような印象を持たれることがありますが、これは生物学的に見ても正しい話です。
種付けが終わったオスは用なしになって弱っていく、というのは多くの生物で共通しています。
人間でも、結婚して子どもが生まれた男性は、活力を維持する闘争ホルモンの濃度が下がるといわれています。
自分の子を産んでくれる女性を獲得し、子どももできたとなったら、もう戦う必要性も薄くなるのが大きな要因のようです。
余談ですが、夫婦仲が悪くなると、男性は新たなパートナーを探す必要を感じ始め、闘争ホルモンの濃度が再び上昇するそうです。
それに従って性欲も強くなるそうで、もし夫が妙にえっちを求めてきたら、それは自分に対する変わらない愛情なのか、それとも浮気の前兆なのかを、冷静に見極めた方がいいでしょう。
年齢とともに力がなくなっていく傾向が強い男性に対し、年々元気になっているようにも見える女性側はといいますと、メスもまた子どもを産んだら用なしになるのではと思いきや、実はそうではありません。
もともとメスには次世代を育てるといった生物種の維持、繁栄の役割があります。
実際、母ではないメスが母代わりに子どもを育てる生物も数多く存在するようです。
そんなことから、子どもを産んだ後も女性は元気でいる必要があるため、子どもを産んだ後、さらに子育てが終わっても元気になっていくのには、そうした要因があるのです。