女友達が「今度友達を紹介するわ。
とてもかわいいのよ」と言って紹介してくる女性に、当たりは少ないと思う男性は多いそうです。
どうやら、女性は知人とはいえ自分より容姿のいい女性を異性に紹介するのは抵抗があるようで、複雑な女性心理の表われでしょう。
しかし、なぜ「かわいい」「美人」などと言うのでしょうか。
美醜の基準は人それぞれですから、本当に「かわいい」「美人」と思っているパターンも考えられますが、相手の男性をがっかりさせないためのリップサービスと考えるのが妥当でしょう。
そもそも女性は同性に対して厳しい視線を注ぎがちで、明らかな美人や仕事がバリバリできる有能タイプでも、手放しに絶賛することは少なく、どうしても嫉妬心を感じてしまうのです。
それを押さえて同性をほめる場合、その裏には何らかの思惑が隠されていると思っていいかもしれません。
最もよくあるケースは、「私は、同性のよいところを素直にほめられる女よ」とのアピールです。
ただし、いくら嫉妬深くてもあまりにレベルが高すぎる相手にたいしては、自分とは別格にして、尊敬の念すら持つ公明正大さも女性は持っています。
対して、男性の嫉妬心はというと、容姿に感じては女性ほどの妬みは感じないようです。
知り合いにモデル並みのイケメンがいれば、何の屈託もなく「俺の友達にイケメンがいるんだ。今度紹介するよ」と言えます。
男性の嫉妬心が出やすいのは、一般に仕事の能力や年収になります。
同僚の仕事能力を手放しにほめられる男性は、よほどの人格者のはずです。
それでも男性が同性の能力や年収をほめた場合、その裏には「すごい友人を持っている俺もまたすごい」との意味合いが隠されている可能性が大です。
同性というのはある意味、自分のライバルでもあります。
そのライバルを素直にほめるというのは、男女問わず思惑なしではなかなかできないことのようです。