ここでは、24歳のジョアンという女性とローレンスという男性とのことについて話したいと思います。
美容師をしていた彼女は古美術商の彼とフリーマーケットで出会うことになります。
ジョアンは大学を出てはいないけれどもとても明るくて美容師の仕事も順調でした。
ローレンスは名門大学を卒業して、自分はインテリなのだと認めているところがありました。
ところが、ジョアンの友人の誕生日パーティーに彼を連れて行った時に揉め事が起きたのです。
彼は、彼女の友人達とは共通点がなく居心地が悪いと言ってパーティー中一人でいたのです。
帰る途中、当然の事ながらジョアンとローレンスはけんかを始めました。
ローレンスが言うには、自分自身が彼女の友達と付き合うことは出来ないという事でした。
ジョアンは相手を見下す彼の態度に立腹したものの、少しずつ心の中が変化していったのです。
自分は今付き合っている友人達と肩を並べるのは良くないのではないかと考え始めたのです。
この先も付き合っていたらローレンスは自分と別れてしまうのではと怯えるようになっていきました。
結局、ジョアンは昔馴染みの友人達と会わなくなってしまい付き合うことすらやめてしまったのです。
彼女自身は会えずに寂しいと感じていたけれど、そこにはいつもローレンスがそばにいたのです。
もうひとつ、ジャッキーという女性とマイクという男性のことについて話していきたいと思います。
大学生の頃、ジャッキーはマイクと付き合ってはいましたが両親に認められていませんでした。
特にマイクと一緒に暮らすと聞いた時には両親は立腹したのだそうです。
彼は大酒飲みで止めたければ止められると言ってはいるもののその気配はまったくありません。
お互いの事を愛しているのだと分かってはいても、お酒の事でけんかになるのが怖かったのです。
幼少期から両親と仲の良かったジャッキーですがマイクと知り合った事で何もかもが狂い始めます。
両親のいる実家へ行くとマイクに‘いつまでも子供みたいに両親に頼るな’と言われ始めたのです。
マイクを失いたくないジャッキーは、両親に会ったり連絡をする事をほとんど止めてしまいました。
彼から強くなったと言われたものの、彼女は今でも実家の向かいに車を止め泣いているそうです。
‘好きな男性、愛する人に友人や家族との付き合いを止めるよう頼まれたらあなたはどうしますか’
もしもある方にこう尋ねられたなら、‘そんな事は出来ない’と答えるはずです。
ですが、ほとんどの女性は男性の言う事を聞いてしまい家族から、友人達から離れてしまいます。
好きな人の愛を失いたくない、自分の大切な友人や家族達に背を向ける方がいいというのです。
男性の中には彼女や妻となった女性を自分のものにしたい、思い通りにしたいと考える人もいます。
相手の思い通りにされたくない、そうされるのが怖いのだと考えてしまっているのです。
どうして男性の中には女性にとって大切な人を離れさせようとしてしまうのでしょうか。
女性を大切に思い愛してくれている両親や友人を離すのも彼のひとつの戦術かもしれないのです。
そうなってしまう結果としては次に挙げる2つのことであると考えてもいいのではないかと思います。
ひとつめは、自分以外との付き合いを止める事で頼れるのは自分しかいないのだと思ってしまう。
ふたつめは、自分達のことについて周囲から詮索されることも悪口や批判されることもなくなる。