次に挙げる3つの質問に対してあなたは心当たりがあるでしょうか。
‘男性の一番良い箇所を引き出す事ができる’のが‘いい女の条件’と思ってますか。
‘ほんの少しの努力と時間’をすれば理想通りの男性になるのだと言い聞かせていないでしょうか。自分の好きな彼氏や夫が自分の思い通りにいかないことがあるでしょうか。
それは自分と出会うまで愛してくれる人がいなかったと思っているからではないですか。
ある方は、こうした3つの質問に対していずれも心当たりがあるのだそうです。
なぜなら、つい最近まで男性の持つ潜在能力と恋に落ちてしまう事こそが定番だったからです。
困っている男性を見つけ、自分の持ち合わせている力と時間を使って癒し、助けていました。
結果、成功する男性も成功しなかった男性もいましたがその人は何度も繰り返していたそうです。
困っている人を癒し救おうとする行為で、自身の夢やキャリアから逃げ出していたと言うのです。
その人が覚えている範囲では、何らかの問題を抱えている男性を選んできたのだそうです。
会話をする事で心を開く男性もいたし、幼少期のトラウマを抱えている男性もいたといいます。
また、毎日の糧を稼ぐのが苦しい男性、気持ちの伝え方が上手く出来ない男性もいました。
その場に合わせた服装の工夫や、女性の愛し方を学ばなければならない男性もいたのです。
ある方は、そういった男性達に指示や援助をしたりしたこともありました。
また、彼女自身のお金や愛情、エネルギーなども与えたのだそうです。
友人や家族に、そういった事をするのは時間の無駄になると言われても止めなかったと言います。
男性が上手くいきそうになかった時、助けを求めているように見えなくても諦めなかったのです。
しかし、思い返してみるとどの男性のときもお互いに心を許していませんでした。
ただ自らの目的を取り組んでいただけなのだそうです。
実際に出会った男性とは恋愛関係にならずに、その人自身の可能性に恋をしていたのです。
そうして、長年の間失敗や挫折を繰り返して苦しんでいた彼女はある時ふと気付きました。
30歳を過ぎても、自分自身の目標だったり夢にさえ達成していなかったことに気付いたのです。
そして、彼女は自分に向けて次のように話しかけました。
「バーバラ、あなたはこれまでに出会った男性達の潜在能力を引き出す為に力を使ってきた」
「もし自らの夢や目標の為に、人生に使っていたらどれだけ成功と満足感を得ていた事でしょう」
‘男性の可能性に賭けたくなってしまう心理とは’
ではここで、不動産のセールスをしているアリスンという女性のお話をしたいと思います。
彼女は、女性にとって仕事とは何なのかということについて相談をしにきたはずでした。
しかし、話をしていくほどにわかってきたのは本来の相談事とは違うものだったのです。
それは、もうひとつの‘彼女がしばられている仕事’についてでした。
それは、彼女の恋人であるハリーという男性の世話をするということだったのです。
アリスンは、恋人である売れない俳優のハリーと三年間暮らしてきたのだそうです。
「私はハリーをとても愛しています。彼は本当に良い俳優なのだけれど、役が回ってこないの」
「私がハリーと知り合った頃は、すっかり自信をなくしていて自分のことを悪く言っていました」
「それまでやっていた飲酒や喫煙も止めさせたわ。今では正しい生活をしてもらう努力をしてるの」
「だからハリーは成功すると思うの。私にはそれがわかるのよ」彼女はこのように言っていました。
このことから、彼女はハリー自身よりも彼のことをずっと深く信頼しているということが分かります。
つまり、アリスンは彼の体と心の中に隠されている潜在的能力のほうを愛しているということです。
そして、明日のことを考えないでただ生きてる現実世界のハリーを愛しているわけではないのです。
アリスンは彼自身がまともに暮らせるようになってくれたら彼女自身の成功となると考えていました。
仕事で成功しても自分の考えどおりにハリーが動いて更生しないと負け犬と感じてしまうのです。
次は、アーノルドという男性と結婚したエリカという女性についての話です。
エリカはアーノルドと結婚してからの10年間、幸せとは言えない暮らしをしてきました。
そんな彼女がある方の元へ相談をしにきた時の様子は次のようなものだったそうです。
「私はアーノルドと結婚したわけではなく、彼の持っている可能性と結婚したの」
「彼は私に対して思いやりがないし、愛情が深いわけでもないのです」
「周りの人に対して心を開こうとしないので、どんなことであっても批判をしてしまうのです」
「けれども、アーノルドの中に存在している男の子がいてときどき顔を出すの」
「その子はとても可愛いのだけれど、いつも怯えていて人に愛されようとするんです」
「アーノルドとデートをしていた時は、彼の中の男の子が顔を出す度に気持ちが和んだものだわ」
「彼からプロポーズされた時の事を私は今でも覚えているの」
「アーノルド自身が泣き出したのは心の中に問題を抱えているからだと知っていました」
「だからこそ、私が愛してあげたら心を開いてくれるのだと考えたんです」
「あれから子供が三人できたけれど、彼が変わることはありませんでした」
「もう何年間もずっと私は彼に愛されていない、大切に思われていないのだと実感していました」
「もうこれ以上の我慢は無理です。愛してはいるけど別れるのが彼の為だと思っているのです」
「けれど、後もう少し彼を助けて愛してあげたら心を開くのかなとも考えてしまう自分がいます」
結局彼女はアーノルドから貰った物ではなく、出し惜しみをしているものを愛している事になります。