接近できる2人の距離間

人は相手との関係によって、無意識に適正な距離を取るものです。恋人や親しい友人とは近い距離で話し、さほど親しくない人とは一定の距離を取って話します。

こういった無意識に取る他人との空間を「パーソナルスペース」といい、これを侵されるとストレスを感じるといいます。

よく、電車に乗って席に座る際、端の方を選ぶ傾向は、真ん中に座ると見知らぬ他人が両側からパーソナルスペースを侵すことになり、それによって不快感が生じるため、それを避けようとしているからです。端の席なら片側は手すりや壁となり、多少は自分の空間が守れます。

パーソナルスペースの大きさは、一般に赤の他人との距離は3.3m以上、顔見知りや違う部署の上司といった、さほど親しくない知人との距離は3.3~1.2m、友人など親しい知人との距離は、手を伸ばせば触れられる1.2~0.6mで、これ以下は最も親しい関係である夫婦や恋人の空間とされます。

そして、それぞれの関係性にある人が、定まったパーソナルスペースを侵して近づくと、ストレスを感じます。

顔見知り程度の人が、いきなり恋人の空間である0.6m内のゾーンに入り込むと、人は不快に感じてしまうわけです。

この感覚を逆手に取り、気になる異性がいたら、一度機会をうかがって半径50cm以内に入ってみましょう。

相手の表情に戸惑いや無意識に後ずさりするようなら、誘いを掛けるのはまだ早いでしょう。

さほど嫌がっていないようなら、今より親密な関係になれるかもしれません。


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