男性と女性の仁義なき戦い|内容重視かおしゃべり中心か

「女三人寄ればかしましい」とはよく言ったもので、女性が集まるとおしゃべりが途切れることがありません。

男性からすると「よくそんなに話す内容があるな」と思うでしょう。

太古、女性の役割は仲間たちとともに魚を捕ったり、狩りをしたりしている男たちの留守を助け合って守る、といったものでした。その後も、常に周囲の女性たちと強調し、よい関係を持つことが求められてきました。

その役割を果たすには、他人との円滑なコミュニケーション、楽しく会話できる能力こそ重要だったのです。

また、複数の女性たちが会話しているのを観察していると、その展開が驚くほど多面的なことに気づくはずです。

それも、ある女性が話をしているところを、別の女性が違った話を持ち出して脱線させ、また別の女性が唐突に別種のネタを口にする……といった具合で、1つの話題を筋立てて論じることは少ないです。

皆がただ一方的にしゃべっているだけとさえ感じますが、女性たちは仲間たちと上手にコミュニケーションを取るために、筋立てて論じるより何でもいいから言葉を交わし、それを楽しみことこそ求められてきたのです。

実際、話の内容よりも“おしゃべりをする”ことを楽しみ傾向が女性にはあり、他人と円滑なコミュニケーションを取り、和気藹々とした雰囲気を作るのが、会話の目的だからです。

では、男性はといいますが、仲間たちと狩りに励んでいた太古、言葉を交わすのは率直な意思の疎通や情報交換のためで、その後の歴史においても、他人と会話する目的は変わりませんでした。

このような事情から、男性は女性ほど会話能力が発達しなかったともいわれています。

また、話の内容もきちんとした論理や的確な情報が求められてきたため、意味のない会話は不得手になっていったのです。

女性が適当な相づちを打つ男性に「私の話、ちゃんと聞いてる!?」と詰め寄るのは、ひとえに男性は円滑なコミュニケーションを求めて会話する生き物ではないからです。

ちなみに、男性のする生返事は一説によると、「自分の方が立場が上」と示したいためだそうです。

長い歴史の中、外敵と戦ってきた男性の習性のようなもので、習性を責めるのはちょっと酷なもの。

そもそも会話能力がずば抜けている女性が、男性に同等の会話能力を求めること自体無理な相談かもしれません。


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