銀座のママが使う、がっちりハートを掴む技

銀座のあるクラブのやり手ママは、仕事で大きなミスをして落ち込んでいたり、失恋などで気落ちしていたりしているお客が来店すると、つきっきりでサービスするようにしているそうです。

例え他の席からお呼びがかかろうとも席を外すようなことはせず、そのお客の気が済むまでグチを聞くそうです。

常連客限定のサービスかと思いきや、日頃は馴染みが薄く、またさほどお金を使わないいわゆる“細客”でも、同様の態度だそうです。

ここで「なんて人情深いママなんだ」と感動する人は甘いです。

実はこの行動の裏には、お客を太い常連客にかえるための一流戦術、心理学上の事実が隠されています。

人は落ち込んでいる時、最も異性に惚れやすいのです。

これは「自尊理論」を呼ばれる、次のような心の動きが関係しています。

人というのは自己評価が低くなると、相対的に他者への評価が上がります。

近くの人が自分よりも立派な人物に見えてくるのです。

また、自己評価が低くなることで不安を感じるようになるため、そんな時に好意を示してくれる相手がいたら、無条件で感謝し、急スピードで好きになってしまうのです。

落ち込んでいる時は、正に自己評価が低くなっています。

そんな時にアプローチしてきた人はいつも以上に魅力的に感じてしまい、相手が好意的な態度で接してくれると、愛情を抱く率も高くなります。

さらに、失恋直後は最も心が動きやすいといわれています。

これも自尊理論の心理が加わって、やさしくしてくれる異性につい心を奪われてしまうものです。

また、「誰かとともにいたい」といった“親和欲求”が高まっているのも、失恋後異性に惹かれやすい要因で、言い換えると意中の人に恋人がいる向きがいたら、彼(女)らが別れた直後こそ、最大のチャンスでしょう。

心理学の真実を長年の経験で掴み取ったやり手ママの技は、さすがと言わざるを得ません。


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