相部屋で不快に感じた時

他人との距離を保っている「パーソナルスペース」を侵して他人が接近してくると、違和感や不快感を露わにします。

それを何とか回避しようと様々な動きをするのです。

例えば、エレベーター内で階数表示のランプをじっと見つめたり、満員のバスや電車内で広告に目をやったりするのも、別のことに注意を向けることでなるべく不快感を意識しないようにしています。

不快感の回避行動は、男女で動きが違います。

ある実験で、広い部屋と狭い部屋の2つを用意し、女性だけのグループと男性だけのグループそれぞれに、2つの部屋に入ってもらい、全員参加のゲームを始めました。

すると、女性グループは広い部屋よりも狭い部屋の方が、友好的にゲームができたそうです。

一方、男性グループは広い部屋ではみんな協力的な雰囲気になりましたが、狭い部屋では攻撃的になってしまったそうです。

つまり、狭い空間において男性は他人を攻撃することで、女性は他人とコミュニケーションを取ることで、そのストレスを回避しようとするのです。

これは、男性の方が活動的にできていて、本能的に広い空間を求めるためといわれています。

狭い空間では、女性よりも多くのストレスを感じてしまうため、どうしても攻撃的になってしまうわけです。

この事実を踏まえるとすると、同性グループで友好的に話を進めたければ、男性は広い部屋で、女性は狭い部屋で話すといいかもしれません。