“1.5秒ルール”で相手を落とせ

子どもの頃、「ちゃんと目を見て話をしなさい!」と注意されたことはないでしょうか。

礼儀の観点では正しいのですが、実情にはそぐわないかもしれません。

会話の際、相手を見ている時間というのは、会話全体の約60%といわれています。

そして、相手と目が合う時間は約18%で、さらにいうなら顔を見ている時間は1回につき約3秒、互いに目を合わせる時間は1回につき約1.5秒に過ぎません。

あとはお互い何となく周囲に目を配りながら会話しているのです。

もし、「相手の目をきちんと見て……」を忠実に守って、相手を見続けるのなら、お互い心理的プレッシャーが生まれてしまいかねません。

実際、心理学上では人が相手の顔を長く凝視するのは、次の4つのケースだとされています。

(1)こちらの発言に対する反応を強く求めている

(2)目で何かを伝えたい時

(3)相手への敵意

(4)強い好意を表わす時

このうち、(1)(2)は本人が意識して行っていることが多いですが、(3)(4)のケースは、相手の顔を長時間じっと見つめることで起こる効果について、人間は無意識レベルで知っているため、敵意や好意を示す手段にしている、といいます。

人は1.5秒を超えて相手からじっと見つめられると、心理的プレッシャーを感じてしまいます。

(3)のケースでは、自分の持つ“敵意”を相手に悟らせるため、長時間の凝視で心理的プレッシャーを与えています。

(4)も理屈は同様で、自分からの“好意”を相手に感じてもらうため、長時間見つめているのです。

この効果を逆手に取り、好意を相手に伝える術として実践してみるのもいいでしょう。

会話中に相手の目をじっと見続けていると、それは不自然な行動となって、相手に何らかの違和感を生み出します。

それが何度も続くと「何か深い意味があるのでは」と、あなたのことを気になり出すはず。

自分の思いを、相手に自然な形で伝える効果がきっと望めるでしょう。


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