ある女性心理学博士の所へ、二十六歳のルイスと二十二歳のリンダが相談しにやって来ました。
二人は付き合って9ヶ月になるのですが、開口一番「リンダの事がわからない」と言うのです。
「リンダと知り合った頃はとても可愛らしくて、ずっとそばにいてもいいとさえ感じました」
「でも、2,3ヶ月もすると態度が変わって冷たくしたり弁護したり嫌味を言ったりし始めたんだ」
「リンダにこの事を言うと、‘これが本来の私だから変えさせないで’と言ってくるだけなんです」
「僕はこんなこと認めたくない。けれどリンダがわがままになったというような感じがするのです」
ルイスの話を聞いている間中、リンダの表情は硬く厳しいままでした。
女性心理学博士は彼女の事がとても気になって、ルイスに席を外すようにお願いしたのです。
そして、彼女はリンダに自分自身の事、ルイスと付き合う前の男性の話をするよう言いました。
すると、リンダは二十歳の時に前の男性と婚約していたという事を話し始めたのです。 (さらに…)